遅行系列
ちこうけいれつ
ひとことで言うと
景気の動きに遅れて変動する経済指標群で、景気局面の事後的確認に用いられる。
解説
景気動向指数において景気の動きに遅れて変動する指標群のこと。完全失業率、法人税収入、家計消費支出などが含まれる。景気の事後的な確認に用いられ、先行系列や一致系列と合わせて景気判断に活用される。
くわしく解説
遅行系列は景気動向指数(DI・CI)の構成要素の一つで、景気の山・谷に対して数ヶ月から1年程度遅れて変動する指標群のことである。景気後退が始まった後に悪化し、回復が始まった後に改善するという特徴を持つ。代表的な指標として、完全失業率、常用雇用指数(製造業)、家計消費支出、法人税収入、銀行貸出残高などが含まれる。遅行系列の主な役割は景気局面の事後的な確認と検証であり、「今の景気はどの局面にいたか」を後から確定するために使われる。先行系列(将来の景気を予測)、一致系列(現在の景気を反映)と合わせた3系列の役割の違いを整理しておくことが重要である。
具体例で考えよう
景気後退が始まってもすぐには失業率は上がらない。企業はまず残業削減や採用抑制で対応し、実際に解雇・失業が増えるのは景気後退が進んでからである。完全失業率が遅行系列に分類される理由がここにある。
試験対策ポイント
先行・一致・遅行の3系列の代表的な指標を各3つ程度覚えること。遅行系列の指標として「完全失業率」は最頻出。DIが50%を境に景気拡大・後退を判断することとセットで理解すること。指標の系列分類を入れ替えるひっかけに注意。