危険回避的
きけんかいひてき
ひとことで言うと
期待値が同じなら確実な結果を好む選好で、効用関数が上に凸(凹関数)の形状をとる最も一般的な態度。
解説
リスクを避ける選好を持つ意思決定者の態度を指す。期待値が同じであれば、確実な結果を不確実な結果よりも好む。効用関数が凹(上に凸)の形状をとり、リスク・プレミアムを支払ってでもリスクを回避しようとする。
くわしく解説
危険回避的(リスク回避的)とは、期待値が等しい場合に不確実な選択肢よりも確実な結果を好む意思決定者の態度であり、一般的な消費者・投資家の行動を表す最も典型的な選好である。期待効用理論において、この態度は効用関数の形状が「上に凸(凹関数)」であることと対応する。すなわち、期待値の効用が各結果の効用の期待値(期待効用)を上回る(ジェンセンの不等式)。危険回避的な個人は、確実性等価が期待値を下回り、リスクを回避するために「リスク・プレミアム」を支払う用意がある。保険への加入は危険回避的行動の典型例である。所得の限界効用逓減の仮定のもとでは消費者は危険回避的になる。
具体例で考えよう
資産運用において、期待リターンが同じであれば変動の大きい株式よりも安定した預金を選ぶ人は危険回避的である。また、万が一に備えて保険に加入する行動も危険回避的な選好を反映している。
試験対策ポイント
効用関数が「上に凸(凹関数)」で限界効用逓減と対応する点が最頻出。危険愛好的との効用関数の形状の対比を図で理解すること。リスク・プレミアム>0(危険回避的)の意味も整理すること。