リスク・プレミアム(リスク・ディスカウント額)
りすくぷれみあむ
ひとことで言うと
危険回避的な経済主体がリスクを引き受ける見返りとして要求する、期待値を上回る追加的な報酬。
解説
危険回避的な経済主体がリスクを引き受ける対価として要求する追加的な報酬のこと。期待効用と確実性等価の差額で測定される。リスク回避度が高いほどリスク・プレミアムは大きくなる。
くわしく解説
リスク・プレミアムは不確実性のある投資や契約において、経済主体がリスクを受け入れる対価として要求する超過報酬であり、「期待値-確実性等価」として定義される。確実性等価とは、不確実な見通しと同等の効用を与える確実な金額のことである。危険回避的(リスク回避的)な個人は期待値よりも低い確実な金額でも不確実な賭けと同じ満足を得られるため、リスク・プレミアムは正の値をとる。危険愛好的な個人では負、危険中立的な個人ではゼロとなる。リスク回避度の大きさは効用関数の曲率(絶対的リスク回避度、相対的リスク回避度)で測定される。金融市場では株式の期待リターンが安全資産(国債)の利回りを上回る分がリスク・プレミアムに相当し、資産運用や保険の経済学において中心的役割を果たす。
具体例で考えよう
期待値100万円の宝くじ(最大賞500万円・当選確率20%)を80万円の確実な現金と同じ価値と感じる人の確実性等価は80万円であり、リスク・プレミアムは100万円-80万円=20万円となる。この人は不確実性を避けるために20万円を「払う」意思があることを示す。
試験対策ポイント
「期待値-確実性等価=リスク・プレミアム」という計算を確実に押さえる。危険回避的→リスク・プレミアム正・確実性等価<期待値・効用関数が上に凸という3点セットを一括で暗記する。危険愛好と危険回避の効用関数の形状(下に凸・上に凸)の区別も出題される。
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