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公営企業

こうえいきぎょう

ひとことで言うと

国や地方公共団体が経営する企業で、公共性の高いサービスを市場の失敗に対処しながら供給する。

解説

国や地方公共団体が経営する企業のこと。水道、交通、病院など公共性の高い分野で設立される。自然独占の性質を持つ産業において市場の失敗を是正する手段の一つとして位置づけられる。

くわしく解説

公営企業とは、国または地方公共団体が直接設立・経営する企業のことで、水道事業、公共交通(バス・地下鉄)、病院、ガス供給など、生活に不可欠で公共性の高い分野に設立されることが多い。経済学的な意義として、自然独占(規模の経済が強く働くため一企業が市場全体を担うことが効率的な産業)における市場の失敗への対処手段として位置づけられる。民間に任せると独占的な価格設定により厚生損失が生じるため、公的主体が経営することで低廉・安定的なサービスを提供する狙いがある。しかし公営企業は競争にさらされないため経営効率が低下しやすく、財政負担が生じるという問題点もある。近年は規制緩和・民営化の動きも進んでおり、NTTやJRの民営化が代表例である。試験では自然独占・市場の失敗との文脈で問われることが多い。

具体例で考えよう

水道事業はパイプラインの建設に巨大な固定費がかかるため複数企業が競争すると非効率となる。そのため多くの自治体が水道局として公営で運営し、採算よりも安定的な水の供給を優先している。

試験対策ポイント

公営企業は自然独占への対応策の一つとして位置づけること。限界費用価格規制・平均費用価格規制との関連で整理。民営化との比較、効率性と公共性のトレードオフも問われる。

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