見込生産(Make to Stock:MTS)は、過去の販売実績や市場調査による需要予測をもとに、顧客からの注文が来る前に製品を生産・在庫しておく生産形態です。在庫から即座に出荷できるため、顧客の納期要求に迅速に対応できる点が最大の強みです。日用品・食品・家電製品・衣料品など、標準化された製品の大量生産に広く採用されています。しかし需要予測が外れた場合のリスクが大きく、過剰在庫では保管コスト・陳腐化コストが発生し、欠品では機会損失が生じます。受注生産(MTO)との対比で整理することが重要で、「在庫リスクあり・短納期」が見込生産の特徴です。近年はSCM(サプライチェーンマネジメント)の観点から、見込生産と受注生産のハイブリッドであるBTO(受注組立)も注目されています。