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利子率

りしりつ

ひとことで言うと

資金の貸借に対する報酬率で、名目と実質の区別が重要なIS-LM分析の中心的変数。

解説

資金の貸借に対する報酬率のこと。名目利子率と実質利子率の区別が重要である。IS-LM分析では財市場と貨幣市場の同時均衡により利子率が決定され、投資や貨幣需要に影響を与える中心的な変数である。

くわしく解説

利子率は資金を一定期間貸し付けることへの対価の割合であり、マクロ経済分析において財市場と貨幣市場の双方を結ぶ重要変数である。名目利子率は実際に観察される利子率であり、実質利子率=名目利子率-インフレ率(期待インフレ率)というフィッシャー方程式で両者は結ばれる。IS-LM分析においては、財市場の均衡を示すIS曲線と貨幣市場の均衡を示すLM曲線の交点で利子率と所得が同時決定される。利子率の変化は投資に負の影響(高利子率→投資減少)を与えるとともに、貨幣需要の投機的動機にも影響する。中央銀行の金融政策は貨幣供給量の調整を通じてLM曲線をシフトさせ、利子率を変化させることで実体経済に影響を与えることを意図する。

具体例で考えよう

日本銀行がゼロ金利政策を実施した場合、企業の設備投資コストが低下して投資が促進されるというIS-LMの論理がその背景にある。一方で実質利子率はゼロでもデフレが進行すれば実質的な借入コストはむしろ上昇する場合もある。

試験対策ポイント

名目利子率と実質利子率の関係(フィッシャー方程式)は頻出。IS-LM分析での利子率決定メカニズムを図示できるようにする。「利子率↑→投資↓→IS曲線を移動させるか否か」という混乱に注意。流動性のわなとの関連も重要。

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