クールノーモデル
くーるのーもでる
ひとことで言うと
複占市場で各企業が相手の生産量を固定として同時に生産量を決めるモデル。
解説
複占市場において各企業が相手の生産量を所与として自己の利潤を最大化する生産量を同時に決定するモデル。ナッシュ均衡の概念を用いて均衡解が求められる。シュタッケルベルクモデルやベルトランモデルとの比較が試験で重要。
くわしく解説
クールノーモデルとは、19世紀のフランスの経済学者クールノーが考案した複占(2社)市場の分析モデルであり、各企業が競合他社の生産量を所与(固定)として自己の利潤を最大化する生産量を決定し、両社が同時に意思決定を行うという枠組みである。各企業の最適反応(反応関数)を連立することで、ナッシュ均衡としてのクールノー均衡が導出される。クールノー均衡での生産量は完全競争より少なく独占より多く、価格は完全競争より高く独占より低い水準となる。シュタッケルベルクモデル(先手・後手の逐次的意思決定)やベルトランモデル(価格を競争変数とするモデル)との比較が試験で重要である。ゲーム理論のナッシュ均衡概念の具体例としても位置づけられる。
具体例で考えよう
A社とB社がスマートフォン市場で競合する場合、A社はB社が現在の生産量を維持すると仮定して自社の最適生産量を決め、B社も同様に意思決定する。双方がこの状態に満足すればクールノー均衡が成立する。
試験対策ポイント
シュタッケルベルクモデル(先行者優位)・ベルトランモデル(価格競争→完全競争と同じ結果)との比較が頻出。クールノー均衡の生産量は独占<クールノー<完全競争という大小関係を覚える。