第2次オイルショック
だいにじおいるしょっく
ひとことで言うと
1979年のイラン革命に端を発した第2度目の原油価格急騰で、世界に再びスタグフレーションをもたらした石油危機。
解説
1979年のイラン革命を契機に発生した原油価格の急騰。第1次オイルショックに続く石油危機であり、世界経済に再びスタグフレーションをもたらした。各国のマクロ経済政策の転換を促した重要な歴史的事象である。
くわしく解説
第2次オイルショックは1979年のイラン革命によるイランの石油生産激減と、1980年に始まったイラン・イラク戦争による中東情勢の不安定化を背景に、原油価格が再度急騰した事件である。価格水準は1979年から1981年にかけて約3倍に上昇した。第1次オイルショックと同様にコストプッシュインフレとAS曲線の左上方シフトで分析される。しかし各国の政策対応は第1次とは異なり、インフレ抑制を最優先としたため、アメリカのFRBは高金利政策を採用した。この政策転換はマネタリズムの台頭を促し、ケインズ的な需要管理政策から供給側重視の経済政策(レーガノミクス・サッチャリズム)への転換点ともなった。
具体例で考えよう
第2次オイルショック後、アメリカのFRBは政策金利を20%近くまで引き上げた。これにより輸入インフレを抑えようとしたが、高金利が設備投資を冷やして景気を悪化させ、スタグフレーションの構図が続いた事例として理解できる。
試験対策ポイント
第1次(1973年・第4次中東戦争)と第2次(1979年・イラン革命)のきっかけの違いを区別すること。両者ともコストプッシュインフレの事例であることを押さえ、AS-AD分析での説明ができるようにすること。政策対応の違いも問われることがある。