限界概念
げんかいがいねん
ひとことで言うと
経済変数の追加的1単位の変化に対応する別の変数の変化量を表す概念。
解説
経済変数の追加的1単位の変化に伴う別の変数の変化量を表す概念。限界費用、限界効用、限界収入、限界生産物など多くの経済分析の基礎となる。微分を用いて数学的に表現され、最適化条件の導出に不可欠な概念である。
くわしく解説
限界概念とは、ある経済変数が1単位増加したときに、別の経済変数がどれだけ変化するかを示す微分的な考え方であり、経済学の最適化分析の根幹をなす概念である。代表的なものとして、限界費用(MC:生産量を1単位増やすときの追加費用)、限界収入(MR:販売量を1単位増やすときの追加収入)、限界効用(MU:消費量を1単位増やすときの効用増加分)、限界生産物(MP:投入量を1単位増やすときの生産量増加分)などがある。限界効用逓減の法則(消費量が増えるにつれ限界効用が低下する)や限界費用の形状(U字型の総費用関数から導出されるU字型)は経済学の基礎的な結論である。MR=MCやMU₁/P₁=MU₂/P₂などの最適化条件はすべて限界概念を用いて表現されるため、経済学全般の理解に不可欠である。
具体例で考えよう
ランチバイキングでカレーを1皿追加して食べたときの満足感が限界効用である。最初の1皿は非常においしいが、3皿目、4皿目になるほど追加の満足感(限界効用)が下がっていく。これが限界効用逓減の法則の具体例である。
試験対策ポイント
限界費用・限界収入・限界効用など各種限界概念の定義を正確に区別すること。MR=MCが利潤最大化条件、MU/P均等が効用最大化条件となる理由をセットで理解する。「平均」概念との違いも整理すること。