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限界生産物価値

げんかいせいさんぶつかち

ひとことで言うと

限界生産物に財価格を掛けた値で、要素1単位追加がもたらす収入増加額を示す。

解説

限界生産物に財の価格を掛けた値で、生産要素1単位の追加投入がもたらす収入の増加額を示す。完全競争下での利潤最大化条件では、限界生産物価値=要素価格が成立する。労働需要曲線の導出にも用いられる。

くわしく解説

限界生産物価値(VMP: Value of Marginal Product)とは、生産要素(主に労働)を1単位追加投入したときに得られる収入の増加額のことで、「限界生産物(MP)×財の価格(P)」で計算される。完全競争市場での企業の利潤最大化においては、「限界生産物価値=要素価格(賃金)」という条件が成立する。この条件の意味は、追加の労働者1人を雇うことで得られる収入の増加(VMP)と、その労働者に支払うコスト(賃金)が等しくなる点で労働投入を止めるということである。VMPが賃金を上回る間は雇用を増やし、下回れば減らすことが合理的である。横軸に労働量、縦軸に賃金・VMPをとると、右下がりのVMP曲線が企業の労働需要曲線そのものとなる。独占企業では限界収入生産物(MRP=MR×MP)が対応する概念となる。

具体例で考えよう

ある工場で労働者を1人追加雇うと製品が10個増産でき(MP=10)、製品価格が1,000円(P=1,000円)であれば、限界生産物価値は10,000円となる。賃金が8,000円なら雇用を増やすべきであり、10,000円になった時点が最適な雇用量である。

試験対策ポイント

完全競争下ではVMP曲線が労働需要曲線。独占ではMRP=MR×MPが対応することに注意。利潤最大化条件VMP=wからの労働需要量の導出手順を練習しておくこと。

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