限界生産物価値(VMP: Value of Marginal Product)とは、生産要素(主に労働)を1単位追加投入したときに得られる収入の増加額のことで、「限界生産物(MP)×財の価格(P)」で計算される。完全競争市場での企業の利潤最大化においては、「限界生産物価値=要素価格(賃金)」という条件が成立する。この条件の意味は、追加の労働者1人を雇うことで得られる収入の増加(VMP)と、その労働者に支払うコスト(賃金)が等しくなる点で労働投入を止めるということである。VMPが賃金を上回る間は雇用を増やし、下回れば減らすことが合理的である。横軸に労働量、縦軸に賃金・VMPをとると、右下がりのVMP曲線が企業の労働需要曲線そのものとなる。独占企業では限界収入生産物(MRP=MR×MP)が対応する概念となる。