稼働率
かどうりつ
ひとことで言うと
設備や生産ラインが実際に稼働している時間の割合を示す生産能力の活用度指標。
解説
設備や生産ラインが実際に稼働している時間の割合を示す指標。負荷時間に対する稼働時間の比率で算出される。稼働率の向上は生産能力の有効活用に直結するが、過剰な稼働率追求は在庫増加を招く場合がある。
くわしく解説
稼働率は、設備や生産ラインの能力がどの程度有効に活用されているかを示す指標で、「稼働時間÷負荷時間×100」で算出されます。負荷時間とは、設備が稼働可能な時間(就業時間から計画停止時間を除いた時間)を指し、稼働時間はその中で実際に稼働した時間です。稼働率を低下させる要因には、設備故障、段取替え、材料待ち、品質不良による手直しなどがあります。TPM(Total Productive Maintenance)においては、設備総合効率(OEE)=稼働率×性能効率×良品率として設備の総合的な有効活用度を評価します。なお、稼働率を高めすぎると仕掛在庫や完成品在庫の増加を招くことがあるため(特にボトルネック以外の工程)、全体最適の視点から適切な稼働率管理が求められます。
具体例で考えよう
ある機械の1日の負荷時間が8時間、そのうち故障で30分・段取替えで1時間停止した場合、稼働時間は6時間30分となり稼働率は81.25%となる。稼働率向上のため段取替え時間短縮(SMED)が重要な改善テーマとなる。
試験対策ポイント
稼働率の計算式(稼働時間÷負荷時間)と設備総合効率(OEE)の構成要素(稼働率×性能効率×良品率)は必須。稼働率を上げすぎると在庫増につながるというTOCの視点も重要。可動率(動かせる状態の割合)との用語の混同に注意。