ひとことで言うと
発生主義に基づき、費用・収益の期間帰属を調整するための決算整理項目。
解説
経過勘定は、発生主義に基づいて費用・収益を正しい期間に帰属させるため、決算時に計上する調整項目。前払費用・前受収益・未払費用・未収収益の4つがあり、現金の授受と損益の期間のズレを調整する。
くわしく解説
経過勘定は次の4つからなる。①前払費用は、当期に支払ったが役務の提供は次期以降に受ける費用(払いすぎ分)で、資産として次期に繰り延べる。②前受収益は、当期に受け取ったが役務の提供は次期以降に行う収益(もらいすぎ分)で、負債として繰り延べる。③未払費用は、当期に役務の提供を受けたがまだ支払っていない費用で、当期に見越し計上して負債とする。④未収収益は、当期に役務を提供したがまだ受け取っていない収益で、見越し計上して資産とする。このうち前払・前受は「繰延べ」、未払・未収は「見越し」にあたる。いずれも、現金主義では正しく期間対応しない費用・収益を、発生主義の考え方に沿って当期の損益に適切に反映させるための決算整理であり、費用収益対応の原則を実現する手続きとして重要である。
具体例で考えよう
12月に向こう1年分の保険料12万円を支払った場合、決算(3月)では、翌期分(4月以降の9か月=9万円)を前払費用(資産)として繰り延べ、当期の費用は当期に対応する3か月分(3万円)だけにする。
試験対策ポイント
4区分(前払費用・前受収益・未払費用・未収収益)と、繰延べ(前払・前受)/見越し(未払・未収)の区別、資産か負債かが頻出。発生主義との関係も。
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