規模の経済(Economies of Scale)とは、生産量(規模)を拡大するにつれて長期平均費用が低下していく現象のことである。規模の経済が発生する主な要因としては、①固定費用の大量生産による分散(規模が大きいほど製品1単位あたりの固定費が低下)、②生産工程の専門化・分業化による生産性向上、③大規模調達による原材料コストの低下、④経営管理の効率化などが挙げられる。規模の経済が強く働く産業(電力・通信・鉄道など)では、自然独占が形成されやすく、政府による規制の根拠となる。長期平均費用曲線がU字型をとる場合、その左下がり部分が規模の経済に対応する。規模の経済は「内部経済」ともよばれ、「外部経済」(産業全体の規模拡大による費用低下)と区別される。