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効用

こうよう

ひとことで言うと

消費者が財やサービスの消費から得る主観的な満足度を数値で表した概念で、消費者行動理論の基礎。

解説

消費者が財やサービスの消費から得る主観的な満足度を数値化した概念。序数的効用と基数的効用の考え方がある。消費者行動理論の基礎概念であり、無差別曲線分析や需要関数の導出に用いられる。

くわしく解説

効用(Utility)とは、消費者が財やサービスを消費することから得る主観的な満足感・充足感を数値化した概念である。経済学では消費者が合理的に行動し、効用を最大化しようとすると仮定する(効用最大化仮説)。効用の計測方法については歴史的に2つのアプローチがある。基数的効用は効用を具体的な数値で測定できるとする考え方(例:A財から10ユーティル、B財から20ユーティル)で、マーシャルらの古典派が採用した。一方、序数的効用は効用の大小関係(AよりBが好ましい)のみを意味するとし、絶対的な数値には意味がないとするヒックスらの現代的アプローチである。現代のミクロ経済学では主に序数的効用の考え方に基づく無差別曲線分析が使われる。消費者の最適選択は、予算制約の下で効用を最大化する消費の組み合わせを求めることであり、無差別曲線と予算制約線の接点として導出される。

具体例で考えよう

同じ1,000円でも、お腹が空いているときに食事に使う1,000円と、満腹時の食事に使う1,000円では得られる満足感(効用)は大きく異なる。このような主観的な満足度を数値で表したものが効用であり、消費者の選択行動を分析する基礎となる。

試験対策ポイント

基数的効用(古典派・絶対値に意味あり)と序数的効用(現代・大小関係のみ)の区別が頻出。無差別曲線分析は序数的効用に基づくことを押さえること。効用最大化条件(MRS=価格比)への接続も理解すること。

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