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繰り返しゲーム

くりかえしげーむ

ひとことで言うと

同一ゲームの繰り返しにより、協力行動が持続可能になるゲーム理論の枠組み。

解説

同一のゲームを複数回繰り返すゲーム理論の枠組み。一回限りのゲームでは協力が実現しない囚人のジレンマも、繰り返しゲームでは報復戦略により協力が維持される可能性がある。フォーク定理が重要な結果として知られる。

くわしく解説

繰り返しゲームとは、同じプレイヤーが同一の利得構造をもつゲームを複数回にわたって行う状況を分析するゲーム理論の概念である。一回限りの囚人のジレンマゲームでは、両プレイヤーが裏切り(支配戦略)を選ぶためナッシュ均衡は非協力になる。しかし繰り返しゲームでは、相手が裏切れば次回以降に報復する「しっぺ返し戦略(トリガー戦略)」を用いることで、互いに協力を維持できる場合がある。特にゲームが無限に繰り返される場合(または終了時点が不明な場合)にはフォーク定理が成立し、多様な協力均衡が実現しうることが示されている。有限回繰り返しゲームでは逆向き帰納法により最終回から非協力に崩れることが示される点も重要である。寡占企業の価格協定や国際交渉など実務的な応用が広い。

具体例で考えよう

コンビニチェーンが同じ商圏で長期的に競合する場合、極端な値引き競争をすると相手も報復してくることがわかるため、互いに極端な値下げを自制し共存共栄を図る行動が繰り返しゲームの協力均衡の典型例である。

試験対策ポイント

有限回繰り返し(逆向き帰納法で非協力に崩れる)と無限回繰り返し(協力維持が可能)の違いが頻出。フォーク定理の内容と、しっぺ返し戦略の名称を押さえること。

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