ロゴ

囚人のジレンマ

しゅうじんのじれんま

ひとことで言うと

合理的な個人の選択が全体として非効率な結果をもたらすゲーム理論の代表例。

解説

ゲーム理論の代表的なモデルで、各プレイヤーが合理的に支配戦略を選択した結果、全体として望ましくない結果になる状況。個人合理性と全体最適性の矛盾を示す。繰り返しゲームやカルテルの分析に応用される重要な概念である。

くわしく解説

囚人のジレンマとは、2人のプレイヤーがそれぞれ「協力」か「裏切り」かを選択する状況において、各自が支配戦略(相手の選択にかかわらず自分にとって常に有利な戦略)に従うと、両者が協力した場合より悪い結果(ナッシュ均衡)に陥るモデルである。個人の合理的行動が社会全体として非効率な結果をもたらす構造を端的に示す。経済学では、企業カルテルの不安定性(各社が裏切るインセンティブを持つ)、公共財の過少供給、軍拡競争などの分析に応用される。繰り返しゲームにおいては、「しっぺ返し戦略」のように協力が維持されうることも重要な論点である。

具体例で考えよう

2社が価格競争でともに値下げを控えれば双方が高利益を得られるが、各社は相手が自制しても裏切り(値下げ)した方が得なので結局両社とも値下げしてしまう。

試験対策ポイント

支配戦略・ナッシュ均衡・パレート最適の関係を整理すること。カルテルとの関連、繰り返しゲームでの協力維持も頻出。ゲームの利得表を読む問題に慣れておくこと。

関連用語

経済学・経済政策」の他の用語