生産座席予約方式
せいさんざせきよやくほうしき
ひとことで言うと
生産能力を時間枠(座席)として事前確保し、受注に応じて割り当てることで納期回答と能力活用を両立する生産計画方式。
解説
生産能力をあらかじめ時間枠(座席)として設定し、受注に応じて座席を予約することで生産計画を立てる方式。航空機の座席予約システムに着想を得ている。受注生産と見込生産の中間的な管理方式として、納期回答の迅速化と生産能力の有効活用を両立する。
くわしく解説
生産座席予約方式は、航空機の座席予約システムを生産管理に応用した手法である。製造ラインの生産能力を時間単位の「座席」として事前に設定しておき、顧客から受注が入るたびにその座席を予約していく。これにより、受注時点で納期の確約(納期回答)を即座に行うことができ、顧客サービスの向上につながる。また、生産能力の空き状況が可視化されるため、能力の有効活用が促進され、生産の平準化にも寄与する。受注生産方式(完全に注文を受けてから生産)と見込生産方式(需要を予測して先行生産)の中間的な位置づけであり、カスタマイズ性と迅速な納期回答を両立したい業種(機械加工業など)に適している。MRP(資材所要量計画)や生産スケジューラとの連携で運用されることが多い。
具体例で考えよう
工作機械メーカーが月間生産能力を100台分の時間枠として設定し、受注が入るたびに空き時間枠に割り当てていくことで、営業担当者が受注時に「3週間後に納品可能」と即答できる体制を実現している。
試験対策ポイント
受注生産・見込生産との違いと位置づけを整理すること。「納期回答の迅速化」と「生産能力の有効活用」が2大メリット。航空機座席予約システムからの着想という出題文脈で登場することが多いため、語源と特徴をセットで覚える。