総費用曲線
そうひようきょくせん
ひとことで言うと
生産量と総費用の関係を示す曲線で、固定費用と可変費用の合計をグラフ化したもの。
解説
生産量と総費用の関係を示す曲線。固定費用と可変費用の合計で構成される。総費用曲線の傾きが限界費用に、原点からの直線の傾きが平均費用に対応する。費用分析の出発点となる基本的な曲線である。
くわしく解説
総費用曲線(TC曲線)は、横軸に生産量、縦軸に費用をとり、各生産量における総費用を示す曲線である。総費用は固定費用(FC:生産量に関わらず一定)と可変費用(VC:生産量に応じて変化)の和で構成される。そのため総費用曲線は、可変費用曲線を固定費用分だけ上方にシフトさせた形をしており、生産量ゼロの時の切片が固定費用に対応する。曲線の傾き(微分値)は限界費用(MC)に相当し、原点から各点に引いた直線の傾きは平均費用(AC)に対応する。生産量の拡大に伴い、初期は規模の経済から費用増加が逓減し、後に収穫逓減の法則から費用増加が加速するS字型の形状をとる。この曲線の理解は操業停止点・損益分岐点の分析の基礎となる。
具体例で考えよう
工場の家賃が月100万円(固定費)で、製品1個あたりの材料費が500円(可変費用)だとする。月産1,000個では総費用は150万円、2,000個では200万円となり、生産量と総費用の関係を折れ線でつないだものが総費用曲線のイメージである。
試験対策ポイント
総費用曲線の傾き=限界費用、原点からの直線の傾き=平均費用という対応関係を確実に理解すること。固定費用が変化しても限界費用には影響しない点が重要。平均費用の最低点でMC=ACとなる関係も頻出。