固定相場制
こていそうばせい
ひとことで言うと
為替レートを一定水準に固定する制度で、マンデル=フレミングモデルで財政政策が有効となる。
解説
為替レートを一定水準に固定する為替制度。ブレトンウッズ体制下では主要国が採用していた。マンデル=フレミングモデルでは、固定相場制下では金融政策が無効で財政政策が有効となることが示される。
くわしく解説
固定相場制とは、自国通貨と外国通貨の交換比率(為替レート)を政府・中央銀行が一定水準に維持する為替制度である。第二次大戦後のブレトンウッズ体制(1944〜1971年)では、各国通貨をドルに固定し、ドルと金を一定比率で交換するドル本位制が採用されていた。マンデル=フレミングモデル(開放経済のIS-LM分析)では、完全資本移動を前提とした固定相場制のもとでは、金融政策は無効であり財政政策が有効であるという結論が導かれる。これは、金融緩和を行っても資本流出(金利低下→資本流出)が生じ、為替維持のために介入した結果、マネーサプライが元に戻ってしまうためである。変動相場制と正反対の結論になる点が試験の核心である。
具体例で考えよう
固定相場制の国が景気対策として公共投資を増やすと、利子率が上昇して資本が流入し為替が増価しそうになるが、中央銀行が介入して外貨を買うことで為替を維持し、財政出動の効果が維持される。
試験対策ポイント
固定相場制では財政政策有効・金融政策無効、変動相場制では財政政策無効・金融政策有効という対比を確実に覚える。これはマンデル=フレミングモデルの最重要結論。