マンデル=フレミングモデル
まんでるふれみんぐもでる
ひとことで言うと
IS-LMモデルを開放経済に拡張し、為替制度別に財政・金融政策の有効性を分析するモデル。
解説
IS-LM分析を開放経済に拡張し、財政政策と金融政策の効果を為替制度(固定相場制・変動相場制)別に分析するモデル。変動相場制下では金融政策が有効、固定相場制下では財政政策が有効という結論が重要。開放マクロ経済学の基本モデルとして頻出。
くわしく解説
マンデル=フレミングモデルは、ロバート・マンデルとマーカス・フレミングが独立に開発した開放マクロ経済モデルである。IS曲線・LM曲線にBP曲線(国際収支均衡曲線)を加えてIS-LM-BP分析を行い、資本移動が完全に自由な場合の政策効果を為替制度別に分析する。変動相場制下では、財政拡大→利子率上昇→資本流入→通貨高→純輸出減少というクラウディングアウトが生じ、財政政策は無効。一方、金融緩和→利子率低下→資本流出→通貨安→純輸出増加により、金融政策は有効となる。固定相場制下では逆に財政政策が有効、金融政策が無効という結論になる。中小企業診断士試験の経済学では最も出題頻度が高いモデルの一つであり、為替制度と政策効果の組み合わせを完全に暗記することが必要である。
具体例で考えよう
日本政府が公共投資を増やしても(変動相場制下)、利子率上昇で円高が進み輸出産業が打撃を受けて輸出が減少する。財政拡大の効果が為替変動で相殺されるのがこのモデルの帰結である。
試験対策ポイント
「変動相場制:金融政策有効・財政政策無効」「固定相場制:財政政策有効・金融政策無効」が最頻出の暗記事項。資本移動完全自由という前提条件と、クラウディングアウトのメカニズムも問われる。