ひとことで言うと
為替レートが市場の需給によって自由に決まる制度で、1973年以降主要国が採用している。
解説
為替レートが外国為替市場の需給により自由に変動する為替制度。1973年以降、主要先進国が採用している。マンデル=フレミングモデルでは、変動相場制下では金融政策が有効で財政政策の効果が弱まることが示される。
くわしく解説
変動相場制(フロート制)は、外国為替市場における通貨の需要と供給によって為替レートが自由に変動する制度である。1944年のブレトンウッズ体制崩壊後、1973年から主要先進国が変動相場制に移行した。変動相場制の下では経常収支の不均衡が為替レートの変動によって自動的に調整される(自動調整機能)。マンデル=フレミングモデルの分析では、変動相場制のもとで資本移動が完全に自由な場合、金融政策は有効(LMシフトが国民所得を変化させる)であるが、財政政策は為替レートの変動(クラウディングアウト)により無効になるという結論が導かれる。固定相場制との政策効果の違いが試験の最重要論点である。
具体例で考えよう
日本企業がドルを売って円を買う動きが強まると、円高が進み輸出企業の競争力が低下する。この為替レートの動きが自動的に経常収支の黒字を縮小させるのが変動相場制の特徴である。
試験対策ポイント
変動相場制では「金融政策有効・財政政策無効」、固定相場制では「財政政策有効・金融政策無効」という対比がマンデル=フレミングモデルの最頻出論点。資本移動の前提条件も確認する。
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