購買力平価説
こうばいりょくへいかせつ
ひとことで言うと
為替レートは両国の物価水準の比率によって決定されるという長期的な為替レート理論。
解説
為替レートは両国の物価水準の比率によって決定されるという理論。絶対的購買力平価と相対的購買力平価の2つの形態がある。長期的な為替レートの決定理論として重要であり、フローアプローチの基礎となる。
くわしく解説
購買力平価説(PPP: Purchasing Power Parity)とは、同一の財は世界中で同じ価格になるはずという「一物一価の法則」を基礎に、為替レートは2国間の物価水準の比率によって決まるという理論である。2つの形態がある。絶対的購買力平価は「為替レート=自国物価水準÷外国物価水準」として為替レートの水準を説明する。相対的購買力平価は「為替レートの変化率≒自国インフレ率-外国インフレ率」として為替レートの変動を説明する。相対的PPPは実証面でも長期的には成立しやすいとされる。例えば日本のインフレ率が2%で米国が4%の場合、円高ドル安方向に約2%変動することが予測される。フローアプローチ(経常収支中心)・アセットアプローチ(資産需要中心)とともに代表的な為替決定理論として出題される。ビッグマック指数も購買力平価の考え方に基づいた通俗的な指標として知られる。
具体例で考えよう
日本でハンバーガーが500円、米国で5ドルで売られている場合、購買力平価説によれば理論的な為替レートは1ドル=100円となる。実際の為替レートがこれと大きく乖離していれば、割高・割安の判断基準として使われる。
試験対策ポイント
絶対的PPP(水準)と相対的PPP(変化率)の区別が最頻出。相対的PPP:為替変化率≒自国インフレ率-外国インフレ率の式を覚えること。フローアプローチ・アセットアプローチとの比較も出題される。