二部料金制
にぶりょうきんせい
ひとことで言うと
固定の基本料金と使用量に応じた従量料金を組み合わせた価格設定方式で、自然独占の規制手法の一つ。
解説
固定の基本料金と従量料金を組み合わせた料金体系のこと。自然独占産業における価格規制の一手法として用いられる。限界費用価格規制による赤字を基本料金で補填しつつ、効率的な資源配分を実現する方法である。
くわしく解説
二部料金制とは、消費者に対して一定の固定料金(参加料・基本料金)を徴収した上で、実際の使用量に比例した従量料金を課す料金体系を指す。自然独占産業(電気・ガス・水道・電話など)では、限界費用価格規制を採用すると平均費用を下回る価格設定となって企業が赤字になる問題がある。この赤字分を固定の基本料金で回収しつつ、従量料金を限界費用に設定することで、効率的な資源配分(消費量の適正化)を実現しようとするのが二部料金制の狙いである。ただし、基本料金の負担が低所得者に相対的に重くなるという逆進性の問題も指摘される。ランシェ二部料金制などの発展形も存在する。
具体例で考えよう
携帯電話の料金プランで月額基本料1,000円(固定)を支払い、その上で通話時間やデータ使用量に応じた料金(従量)を支払う仕組み。基本料で固定費を回収し、従量部分で限界費用をカバーする。
試験対策ポイント
二部料金制は自然独占の価格規制手法。限界費用価格規制(赤字)とラムゼイ価格規制との3つを比較整理すること。「固定費は基本料金で、可変費は従量料金で回収」という構造を理解する。