ピグー税
ぴぐーぜい
ひとことで言うと
外部不経済を発生させる主体に外部費用相当の税を課し、社会的最適な資源配分を実現する政策手段。
解説
外部不経済を発生させている経済主体に対して、外部費用に等しい税を課すことで社会的に最適な資源配分を実現する手法。内部化(インターナリゼーション)の代表的方法である。コースの定理と並ぶ外部性の対処法として出題される。
くわしく解説
ピグー税とは、経済活動が第三者に与える悪影響(外部不経済)を市場取引に内部化するため、その外部費用に等しい税を汚染者などの原因者に課す手法である。たとえば工場が排出する大気汚染は、周辺住民に健康被害などの社会的費用をもたらすが、市場価格にはその費用が反映されない。そこで政府が外部費用分の税を課すことで、企業の私的費用と社会的費用を一致させ、過剰生産を是正して社会的最適水準の生産量を実現する。この「外部性の内部化(インターナリゼーション)」という考え方は、環境政策の理論的根拠となっている。試験ではコースの定理と対比して出題されることが多く、ピグー税は政府介入型、コースの定理は当事者間交渉型という違いを押さえることが重要である。また炭素税や環境税といった現実の政策との結びつきも理解しておきたい。
具体例で考えよう
化学工場が河川を汚染している場合、政府が汚染1単位あたりの社会的被害額と同額の税を工場に課す。工場は税負担を避けるため排出量を削減し、結果として社会全体として最適な汚染水準が達成される。
試験対策ポイント
コースの定理との違いを問う問題が頻出。ピグー税=政府介入による内部化、コースの定理=取引費用ゼロなら当事者交渉で最適解、という対比を確実に覚えること。外部費用と等しい税額が最適という点も重要。