生産物市場
せいさんぶつしじょう
ひとことで言うと
財・サービスが取引される市場で、IS-LM分析においてIS曲線が均衡を表す市場。
解説
財・サービスが取引される市場のこと。財市場と同義で用いられる。IS-LM分析においてIS曲線により均衡が表され、労働市場や貨幣市場とともにマクロ経済の3つの市場を構成する。
くわしく解説
生産物市場(財市場ともいう)は、企業が生産した財・サービスが家計・企業・政府・海外に販売される市場である。マクロ経済学では、生産物市場の均衡はIS曲線によって表され、投資と貯蓄が一致する(I=S)、または注入(投資・政府支出・輸出)と漏出(貯蓄・税・輸入)が等しくなる条件が成り立つ点の集合として導かれる。IS-LM分析では、生産物市場(IS)・貨幣市場(LM)の同時均衡によって均衡利子率と均衡国民所得が決定される。財政政策(政府支出・税)はIS曲線をシフトさせ、金融政策はLM曲線をシフトさせる。マクロ経済の三市場(生産物市場・労働市場・貨幣市場)の一つとして位置づけられる。
具体例で考えよう
消費者がスーパーで食品を購入したり、企業が機械を発注したりする経済活動の場が生産物市場にあたる。政府が公共事業費を増やすと、この市場への需要が増加してIS曲線が右にシフトする。
試験対策ポイント
IS曲線が生産物市場の均衡を表すという対応関係は最頻出。IS曲線の傾きと財政政策の有効性の関係(IS曲線が急なほど財政政策の効果が大きい)も押さえること。貨幣市場(LM)との同時均衡を混同しないこと。