操業停止点
そうぎょうていしてん
ひとことで言うと
価格が平均可変費用の最低点を下回ると企業が生産を止めるべき限界の点。
解説
企業が生産を停止するか継続するかの境界点で、価格が平均可変費用の最低点に等しくなる点のこと。この点を下回る価格では操業を停止したほうが損失が小さくなる。損益分岐点とともに企業の短期的な生産決定の重要な概念である。
くわしく解説
操業停止点とは、完全競争市場における企業の短期的な生産決定において、価格(P)が平均可変費用(AVC)の最低点と等しくなる点のことである。企業は固定費用をすでに支払っているため、価格が平均可変費用を上回っている限り、操業を継続した方が損失を最小化できる。しかし価格が平均可変費用の最低点を下回ると、操業を続けることで可変費用さえも回収できなくなるため、生産を停止した方が損失が小さくなる。この点は損益分岐点(価格=平均費用の最低点)とセットで理解することが重要で、損益分岐点と操業停止点の間では損失を出しながらも操業を継続するのが合理的な行動となる。試験では両者の位置関係とその意味を正確に把握しておく必要がある。
具体例で考えよう
月の固定費が10万円のラーメン店を考える。材料費・人件費などの変動費は1杯400円かかるとき、1杯の価格が400円を下回ると売るたびに赤字が拡大するため、閉店した方が損失が少なくなる。この400円の水準が操業停止点に相当する。
試験対策ポイント
操業停止点(P=AVC最低点)と損益分岐点(P=AC最低点)の違いを明確に区別すること。操業停止点以上・損益分岐点未満では「損失を出しながら操業継続」が正解。ひっかけとして「損失が出たら即停止」という誤りに注意。