空間的相対所得仮説とは、デューゼンベリーが1949年に提唱した消費理論の一部であり、人々の消費行動は自分の絶対的な所得水準だけでなく、周囲の人々(近隣・同僚など)の消費水準との比較によって規定されるという考え方である。「ジョーンズ家に追いつけ追い越せ(Keeping up with the Joneses)」効果とも呼ばれ、デモンストレーション効果(見せびらかし効果)と密接に関連する。自分より豊かな人々の消費スタイルを見て消費水準を高めようとする行動が、貯蓄率の低下や消費の過剰を招くことがある。時間的相対所得仮説(過去の最高所得が消費を規定するラチェット効果)とあわせて相対所得仮説を構成する。絶対所得仮説(ケインズ)・恒常所得仮説(フリードマン)・ライフサイクル仮説(モジリアーニ)との比較が試験で問われる。