法定準備預金額(所要準備額)
ほうていじゅんびよきんがく
ひとことで言うと
金融機関が預金の一定割合を中央銀行に預け入れることを義務付けた金額のこと。
解説
金融機関が預金の一定割合を日本銀行に預け入れなければならない金額のこと。法定準備率を変更することで信用創造の規模を調整する金融政策手段となる。現金預金比率とともに貨幣乗数の決定要因である。
くわしく解説
法定準備預金制度(準備預金制度)とは、民間金融機関が保有する預金の一定割合を日本銀行に強制的に預け入れることを義務づける制度であり、その義務的な金額を法定準備預金額(所要準備額)と呼ぶ。法定準備率(預金準備率)を引き上げると金融機関が自由に使える資金が減り、信用創造の連鎖が抑制されてマネーサプライが縮小する。逆に引き下げると信用創造が拡大し貨幣供給量が増加する。貨幣乗数は「1÷(現金預金比率+法定準備率)」で決まり、法定準備率が上がると乗数は小さくなる。かつては主要な金融政策手段であったが、現在の日本では公開市場操作が主要手段となっており、法定準備率操作は補完的な位置づけにある。
具体例で考えよう
ある銀行が100億円の預金を受け入れ、法定準備率が10%の場合、10億円を日本銀行に預け入れなければならない。残り90億円を貸し出しに回せるため、この積み重ねで信用創造が生まれる。
試験対策ポイント
貨幣乗数=1÷準備率(現金比率ゼロの場合)の計算は頻出。法定準備率の引き上げ→信用創造縮小→マネーサプライ減少という連鎖を整理する。公開市場操作との違いも確認。
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