ひとことで言うと
生産量に関係なく一定額発生する費用で、設備費や固定資産税などが該当する。
解説
生産量に関係なく一定額かかる費用のこと。設備費や固定資産税などが該当する。短期の費用分析において総費用を固定費用と可変費用に分解することが基本であり、操業停止点や損益分岐点の分析に関わる。
くわしく解説
固定費用とは、企業の生産量(産出量)の増減に関わらず、一定額が必ずかかる費用のことである。工場・設備の減価償却費、固定資産税、賃借料などが代表例である。短期の費用分析では、総費用(TC)を固定費用(FC)と可変費用(VC)に分解することが基本であり、TC=FC+VCという関係が成立する。固定費用は生産量ゼロでも発生する費用であるため、企業が短期的に操業を継続するか停止するかを判断する際の「操業停止点」の分析に関わる。操業停止点では、価格が平均可変費用(AVC)を下回ると操業を停止した方が損失が小さくなる。なお、長期においては全ての費用が可変費用となるため、固定費用は短期分析特有の概念である。損益分岐点分析(CVP分析)においても、固定費の水準が損益分岐点の高さを決定する重要な要素となる。
具体例で考えよう
パン屋を営む場合、毎月の店舗賃料20万円と設備のリース料5万円は、パンを1個も焼かなくても毎月必ず支払う必要がある。これが固定費用である。
試験対策ポイント
固定費用は生産量ゼロでも発生する点が重要。短期のみの概念(長期では全て可変費用)であることを覚える。操業停止点はAVC=価格の水準で判断し、損益分岐点(AC=価格)と混同しないこと。
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