ひとことで言うと
株主の氏名・住所・持株数などを記載した帳簿。名義を書き換えなければ会社に株主であると主張できない。
解説
株式会社が作成を義務づけられる帳簿で、株主の氏名または名称および住所、保有する株式の数と種類、取得した日、株券発行会社では株券番号を記載する(会社法第121条)。会社からの通知や催告は株主名簿上の住所にあてて発すれば足りる。
くわしく解説
株式は転々と流通するため、会社が誰を株主として扱えばよいかをその都度確かめるのは現実的でない。そこで株主名簿を正本とし、名簿に記載された者を株主として扱う仕組みが置かれている。株式を譲り受けた者は名義書換を経なければ会社にも第三者にも株主であることを主張できないが、株券発行会社では扱いが異なり、名義書換は会社に対する対抗要件にとどまり、第三者に対しては株券の所持が対抗要件となる。名義書換の請求は原則として譲受人と名簿上の株主が共同で行うが、相続や合併による一般承継では取得者が単独で請求できる。また一般承継で譲渡制限株式を取得した場合は、譲渡ではないため会社の承認を受けずに名義書換を請求できる。議決権や配当の権利者を確定するために基準日を定めることができ、基準日から権利行使の日までは3か月以内でなければならない。
具体例で考えよう
株式を買い受けたのに名義書換を怠っていると、会社は従前の株主を株主として扱うため、株主総会の招集通知が届かず議決権も行使できない。
試験対策ポイント
名義書換をしなければ会社に株主だと主張できない。株券発行会社では第三者対抗要件が株券の所持である点が引っかけどころ。相続・合併による取得は単独で請求でき、譲渡制限株式でも会社の承認は不要。基準日は3か月以内。
関連法令
会社法第121条、第124条、第130条、第133条、第134条4号
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