ひとことで言うと
すでに成立している権利を第三者に主張するために必要とされる要件。不動産は登記、動産は引渡し。
解説
当事者間で成立した権利関係を、当事者以外の第三者に対して主張するために必要とされる要件をいう。不動産に関する物権変動は登記、動産は引渡し、債権譲渡は譲渡人から債務者への通知または債務者の承諾が対抗要件となる。
くわしく解説
日本の民法は、物権の移転は当事者の意思表示だけで生じるという意思主義をとる。したがって売買契約を結んだ時点で所有権は買主に移るが、そのことを第三者に主張できるかどうかは別の問題であり、ここを分けて考えることが理解の勘どころである。不動産が二重に譲渡された場合、先に契約した者ではなく先に登記を備えた者が優先する。動産では引渡しが対抗要件となり、現実の引渡しのほか簡易の引渡し、占有改定、指図による占有移転も含まれる。債権譲渡では譲渡人から債務者への通知または債務者の承諾が債務者に対する対抗要件となり、債務者以外の第三者に対抗するには確定日付のある証書による通知または承諾が必要となる。通知を譲受人が行っても効力が生じない点が繰り返し問われる。株式についても、名義書換や株券の所持が対抗要件として働く。
具体例で考えよう
同じ土地を甲と乙に二重に売った場合、契約が先であった甲より、先に所有権移転登記を備えた乙が所有権を主張できる。
試験対策ポイント
不動産は登記、動産は引渡し、債権譲渡は通知または承諾。債権譲渡の通知は譲受人ではなく譲渡人から行う。意思主義(移転)と対抗要件(主張)を分けて考える。
関連法令
民法第177条、第178条、第467条
「経営法務」の図解で学ぶ
関連用語
「経営法務」の他の用語
独学で診断士合格を目指すなら
独学でも合格をつかみ取れる!
動画・テキスト・過去問・AI添削まですべて網羅!
予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決できます

無料登録後、アカウントページからかんたんにプレミアムへ切り替えられるよ。解説動画・テキストPDF・1次過去問・2次AI添削まで全機能が使い放題になるの!
全7科目536節の解説動画539本・合計約41時間が見放題。連続再生・ブックマーク再生で、移動中も1本5分前後で進められます。プレミアム限定
令和3〜7年度の1次過去問1,116問を、科目別・年度別に無制限で演習。問題の図・表と解説つきで、間違えた問題はマイページに残ります。プレミアム限定
2次は事例I〜IVの114設問に何度でも書いて出せます。AIが設問ごとの基準で採点し、改善点は「どう書き直すか」の例と模範解答つき。プレミアム限定
科目別のテキストPDFをダウンロードできます。印刷して書き込む、タブレットで持ち歩くなど、好きな使い方で。プレミアム限定