ひとことで言うと
出資者である株主が間接有限責任を負う会社形態。株式という細分化された単位で出資を募る。
解説
社員(出資者)の地位が株式という細分化された割合的単位をとり、株主が間接有限責任のみを負う会社形態をいう。多数の者から資金を集めることに適し、所有と経営の分離を前提とした機関設計が用意されている。
くわしく解説
株式会社の特徴は3つに整理できる。第一に、出資者の責任が間接有限責任であること。株主は引き受けた株式の払込価額を限度として責任を負うにとどまり、会社が倒産しても債権者から個人の財産に請求されることはない。有限は金額の話、間接は責任を負う相手の話であり、見ている物差しが違う。第二に、出資の単位が株式という細かい割合に分けられていること。これにより少額の出資を広く集められ、持分の譲渡も容易になる。第三に、会社の運営を担う機関が置かれること。株主総会と取締役は必ず置かれ、取締役会、監査役、会計監査人などは会社の種類に応じて設置が任意または強制となる。設立は発起設立と募集設立に分かれ、定款を作成して公証人の認証を受け、出資を履行したうえで本店所在地における設立登記によって成立する。中小企業の大半は全株式に譲渡制限を設けた株式譲渡制限会社であり、取締役会を置かずに役員の任期を10年とする運用も広く行われている。
具体例で考えよう
3人で資本金600万円の株式会社を設立し、会社が1億円の負債を残して倒産しても、株主である3人が追加で負担するのは出資した600万円までである。
試験対策ポイント
間接有限責任の「有限(金額)」と「間接(相手)」の意味を分けて説明できるようにする。必ず置く機関は株主総会と取締役の2つ。設立登記によって成立する。
関連法令
会社法第25条、第49条、第104条、第326条
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