ひとことで言うと
行使すれば会社から株式の交付を受けられる権利。ストックオプションや買収防衛策に使われる。
解説
株式会社に対して行使することにより、当該株式会社の株式の交付を受けることができる権利をいう(会社法第2条21号)。あらかじめ定めた価額で株式を取得できるため、報酬としてのストックオプションや資金調達、買収防衛策に用いられる。
くわしく解説
新株予約権は、株価が行使価額を上回れば利益となり、下回れば行使しなければよいという非対称の性質を持つ。この性質を利用して、役員や従業員に対する業績連動型の報酬として付与するのがストックオプションである。会社の価値が上がれば受け取る側の利益も増えるため、動機づけの仕組みとして機能する。発行の手続は募集株式の発行とおおむね同じで、株式譲渡制限会社では原則として株主総会の特別決議、公開会社では取締役会の決議による。ただし公開会社であっても、特に有利な条件で発行する場合には株主総会の特別決議が必要である。新株予約権付社債として社債と組み合わせて発行することもでき、株価が上がれば株式に転換し、上がらなければ社債として利息と償還を受けられる。買収防衛策としては、敵対的買収者以外の株主にのみ行使を認める新株予約権をあらかじめ発行しておくことで、買収者の持株比率を薄める手法が知られている。組織再編に反対する新株予約権者には買取請求権が認められる。
具体例で考えよう
役員に行使価額1株1000円の新株予約権を付与しておけば、株価が1500円になったときに行使して差額を得られる。株価が下がれば行使しなければよい。
試験対策ポイント
有利発行にあたる場合は公開会社でも株主総会の特別決議が必要。新株予約権付社債の仕組みと、買収防衛策としての使われ方が問われる。
関連法令
会社法第2条21号、第236条、第238条、第240条、第787条
「経営法務」の図解で学ぶ
関連用語
「経営法務」の他の用語
独学で診断士合格を目指すなら
独学でも合格をつかみ取れる!
動画・テキスト・過去問・AI添削まですべて網羅!
予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決できます

無料登録後、アカウントページからかんたんにプレミアムへ切り替えられるよ。解説動画・テキストPDF・1次過去問・2次AI添削まで全機能が使い放題になるの!
全7科目536節の解説動画539本・合計約41時間が見放題。連続再生・ブックマーク再生で、移動中も1本5分前後で進められます。プレミアム限定
令和3〜7年度の1次過去問1,116問を、科目別・年度別に無制限で演習。問題の図・表と解説つきで、間違えた問題はマイページに残ります。プレミアム限定
2次は事例I〜IVの114設問に何度でも書いて出せます。AIが設問ごとの基準で採点し、改善点は「どう書き直すか」の例と模範解答つき。プレミアム限定
科目別のテキストPDFをダウンロードできます。印刷して書き込む、タブレットで持ち歩くなど、好きな使い方で。プレミアム限定